軽度知的障害・中等症うつ病エピソード 20代男性 障害基礎年金2級
概要
幼少期の頃から周囲になじめず、集団行動が苦手でいつも1人で過ごしていた。
自分の思い通りにならないとパニックになったり、
手当たり次第の物を投げるなどの衝動的な行動も見られた。14歳頃、母親に連れられ受診した病院で軽度の知的障害があると言われ、療育手帳を取得。
20歳頃、著しい倦怠感・顕著な意欲低下を自覚した事から病院を受診。
うつ病と診断された。請求時点では、対人トラブルが相次ぎ感情のブレーキがきかない状態に陥っていた。
通所していた就労支援事業所の人に「死ね。」と暴言を吐いたり、
家族とケンカをした際はカッとしてつかみかかり警察を呼ぶ事態にまで発展する事があった。20歳前傷病による障害基礎年金の請求を行う。
結果、障害基礎年金2級(認定日請求)が認められた。担当者コメント
請求人のお母さまからのご相談です。
半年前からお1人で準備を進められていましたが、体調を崩されて入院。
請求を代わりに行って貰おうと社労士を探していたところ、
当事務所のHPをご覧いただきお問い合わせいただきました。入院先の病院でご面談を行い、そのままご依頼いただき受任致しました。
今回の請求は出生日が初診日となる20歳前傷病による障害基礎年金での請求でしたので、
障害認定日は「20歳の誕生日前日」になります。お母さまからご相談いただいた時、
請求人であるご子息は21歳のお誕生日を翌月に控えているご状況でした。
障害認定日請求(本来請求)が出来るかギリギリのタイミングです。21歳を迎えられて請求を行う(遡及請求)となると、
障害認定日時点の診断書だけでなく現時点でのご状態を表した診断書も必要となります。請求人にとって負担が増えてしまいますので、
なんとか本来請求に間に合わせるため、書類の作成・取得を急ぎ行いました。結果、本来請求の期限である21歳到達前までに請求を行う事が出来、
障害基礎年金2級の受給権を得る事が出来ました。当初考えていた請求方針通りに事が進み、安堵した次第です。
障害認定日から1年経過する直前での請求は、
本来請求に間に合わないケースもございます。時間との勝負となりますので、
書類の作成・取得は急ピッチで進める事が求められます。