クロイツフェルト・ヤコブ病 60代男性 障害厚生年金1級
概要
令和2年3月頃、仕事で物忘れが数回あった。
その後も約束を忘れたり仕事でミスをすることが頻繁に続いた。
家族から物忘れ外来にでも行ってみたらと言われ、病院を探して受診することにした。初診時、物忘れとの診断で、頭の血流を良くする薬を処方された。
しばらく服用を続けたものの状態は一向に改善せず、認知症の窓口へ相談。
大きな病院での精密検査を勧められ、受診した病院でヤコブ病の確定診断となった。この頃から異常行動が目立ち始める。
一瞬たりとも目が離せない状態となり家族の心労は絶えなかった。
介護認定を受け訪問介護サービスの利用を開始した。請求時点の状態は、食事を経鼻摂取、尿道カテーテル留置し、便は週2回の訪問看護サービスで処理。
訪問看護の無い日は妻が処理を行っている。ベッド上での生活が主で、自力で日常生活を送ることは不可能。
全介助状態である。令和4年3月に障害厚生年金の請求を行う。
結果、障害厚生年金1級(障害認定日請求)が認められた。担当者コメント
この業務に携わっていると、見聞きするのは初めての傷病名に罹患された方からご相談を受ける事があります。
クロイツフェルト・ヤコブ病も初めて聞くご病名でした。
このような場合、まず行う事はそのご病気について徹底的に調べる事。
どのご病気でも【傷病によりどの部位にどのような症状が出ているか】を基準に診断書を選択します。
難病であってもこの基本的な考え方は変わりません。
クロイツフェルト・ヤコブ病の原因・症状・治療・注意点・どのような経過を辿るか・・等
病気に関するあらゆる情報を入手したうえで請求方針を組立ていく事が大切となります。
本件も傷病の特性を予め調べて請求した結果、無事に障害厚生年金が認定されました。
ご依頼者である請求人のご家族の方に喜んでいただき安堵した次第です。