両側前庭機能障害 40代女性 障害厚生年金2級
概要
令和2年秋、入浴中、突如めまいに襲われた。
病院を受診しMRI検査をしたものの異常が見られず、更年期からくるものかもしれない、と診断され帰宅した。ベッドで休んでいたが、嘔吐、めまいが酷くなり救急搬送。
搬送先の病院でもMRI検査をしたが、やはりそこでも異常なしと言われた。その後紹介して貰った先の病院にて、前庭神経炎と診断。
治療が開始され、定期的に通院するようになった。請求時点の状態は、常時揺れており(ビデオを手振れで撮ったものがずっと見えているような状態)、頭を壁やソファで固定しなければ安定しない。
住み慣れた家の中ならゆっくりよろけながら移動できるが、家以外ではできない程、日常生活に著しい支障が生じている。
暗い場所や薄暗い部屋ではより歩行が困難になる。
でこぼこした道や安定しない地面、ベッドの上などでは立っていることも危なくなる。
ふらつき、めまいについてリハビリを受けているが、閉眼からの立ち上がり、起立保持は全くできない。
発症から仕事も車の運転もできなくなり、生活が一変した。
今後の不安がとても大きい。令和4年8月に障害厚生年金の請求を行う。
結果、障害厚生年金2級(障害認定日請求)が認められた。担当者コメント
前庭神経炎と診断されるまで、複数の病院を渡り歩いたケースです。
最近、審査側が初診日を特に厳格に見だしていると感じるようになったため、取得した書類の内容をよく吟味したうえで慎重に請求準備を進めました。
結果的に、当方が主張する初診日が無事認定。
ご依頼者さまに受給権をお届け出来て安堵しました。
本請求は主治医が障害年金の請求に協力的だった事も良かったと思います。
ご依頼者さまのお身体のご状態を積極的に聞き入れてくださいました。
出来上がった診断書の内容はご依頼者さまの病状を適正に表したものとなり、障害厚生年金2級が認められました。
障害年金の等級は診断書の内容に大きく依存します。
医師が障害年金の請求に協力的かどうかも重要なポイントであると考えます。