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  • 1型糖尿病 40代女性 障害厚生年金3級

    2024.5.23傷病の種類: その他, 請求の種類: 事後重症請求

    概要

    平成10年春、入社時の健康診断で血糖値の異常が判明。

    健診結果をうけ受診した病院で1型糖尿病と診断。

    入院を余儀なくされインスリン治療と併せて食事指導を受けた。

    退院後は定期的に通院し、経過観察を行うことになった。

    その後、転勤や出産等のライフイベントで転院を繰り返し、現在に至る。

     

    令和6年に入ってから低血糖が増えており、最近ではほぼ毎日のように起こる。

    低血糖時は70以下で自覚症状があり、ざわざわする感じ・倦怠感がある。

    ブドウ糖は常時携帯している。

    血糖値50以下になるとふらふらして、回復するのに時間を要する。

     

    以前は週5日の勤務であったが、立ちっぱなしの業務で体への負担が大きいことから、週3日の勤務に減らしてもらっている。

    収入減になり医療費の負担が増えている。

    日頃から血糖コントロールの難しさを実感しており、常に血糖値を意識した生活を送っているため神経もすり減っている。

     

    令和6年1月に障害厚生年金の請求を行う。
    結果、障害厚生年金3級(事後重症請求)が認められた。

     

    担当者コメント

    約25年前にある初診日の証明が出来るかどうかが本請求の争点でした。

    初診医療機関では、カルテ破棄により受診状況等証明書の取得不能。

    2番目に受診された病院で受診状況等証明書を取得する事は出来ましたが、初診日に関する記載は無く。

    その他、現在お掛かりになっている病院以外にも複数の病院を受診されていましたので、そちらにもそれぞれ問い合わせを行いましたが・・

    いずれの病院もカルテ破棄により証明書の作成を拒否。

    結局、医療機関から初診日を特定できる書類を取得する事は出来ませんでした。

     

    このような状況でも初診日を証明しなくてはいけません。

    医療機関から初診日の証明を貰えないのであれば、手元にある資料で初診日の証明となり得るものがないか探す事になります。

    ヒアリングにより、私が目をつけたのは【出産】というライフイベント。

    出産に伴い交付される母子手帳には妊婦の既往症を記入する欄があります。

    そちらに1型糖尿病に関する記載があるのではないかと考えました。

     

    結果は・・予想的中!

    【1型糖尿病 平成10年●月発症 インスリン1日4回】
    と発病時期まで記載されたページを発見。

    こちらの記載があるページを初診日の参考資料として提出したところ、無事認定。

    障害厚生年金3級の受給権を得る事が出来ました。

     

    手元に初診日を証明するものが何も無ければかなり厳しい状況になっていたと思います。

    母子手帳に初診日の記載が残されていて良かったと胸を撫でおろしました。

     


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