自閉症スペクトラム障害 50代女性 障害基礎年金2級
概要
平成30年に父親が死去。
以後、漠然とした不安感・抑うつ気分・不眠を自覚するようになった。症状が続く事からメンタルクリニックを受診するも、処方薬もなく、カウンセリングのみしか治療を受けられなかった事から、通院継続せず。
他院を受診するにしてもお金が掛かってしまうため、節約を考え別の病院を探すことは無かった。
令和3年、SNSで知り合った人からの紹介で精神科の電話診療を受けた。
カウンセラーより入院を勧められ医療保護入院。退院後現在に至るまで継続して電話診療を受けている。
請求時点においては、週に3回訪問看護に来てもらっている状態。
また週1回掃除などの家事援助を受けている。物忘れが多くなり、買い物に行っても買った物をどこに入れたか分からず、探すのに余計な時間を取られる。
家に帰ってもどこに置いたかわからなくなり、また別の日に買いなおしたりする。
何度も確認してしまう事が増え、不安感が増長している。睡眠不足が続き常に疲労感を感じている。
身体を動かすのが億劫。令和4年8月に障害基礎年金の請求を行う。
結果、障害基礎年金2級(事後重症請求)が認められた。担当者コメント
本件は、診断書の作成依頼時に注意を払いました。
現在診ていただいている病院が遠方のため、普段は【電話診療】で対応して貰っているとの情報を伺いまして。
電話診療ですと、【声】からの情報でしかお身体のご状態が分かりません。
情報不足により、ご依頼者さまのお身体のご状態が正確に反映されない診断書になってしまう可能性が考えられました。
その不安を解決するべく、診断書作成資料として、ご依頼者さまが日頃どのような生活を送られているのかをまとめたメモを作成。
ご担当医にご依頼者さまのお身体のご状態をより理解していただけるよう、日頃どのような支障があり、どのような問題が生じているのかを詳細に記載致しました。
こちらが奏功したのか、出来上がった診断書は、ご依頼者さまのお身体のご状態が適正な形で反映されておりました。
結果、障害基礎年金2級が認定。
無事受給権をお届け出来て安堵した次第です。