緩徐進行1型糖尿病 50代女性 障害厚生年金3級
概要
令和4年に受けた健康診断にて腎臓の値が良くなく、血糖値の上昇も見られたため病院受診する事にした。
受診した病院の検査でHbA1c7.1%と高値を示した事から2型糖尿病と診断された。
投薬治療が開始され、栄養指導を受けた。
その後治療は継続して受けていたもののA1cは上昇し続けた事から大きな病院での治療を勧められ転院。
転院先の病院で緩徐進行1型糖尿病と診断された。
教育入院しインスリン治療が開始された。
現在毎日低血糖が発生している。
自覚症状は60以下である。
主な症状として、気分が優れない・目の前が暗くなる・立っていられなくなる等がある。
時々無自覚性低血糖になり、医師から注意するよう言われているが調整がうまくいかず難儀している。
高血糖も頻発しているが、全く無症状のため、血糖管理アプリを見るまで気付くことができず、趣味の映画館での映画鑑賞や登山も血糖値が不安で行うことが出来なくなった。
令和6年11月に障害厚生年金の請求を行う。
結果、障害厚生年金3級(事後重症請求)が認められた。担当者コメント
緩徐進行型のため受給権を得るのは難しいかもしれない、と担当医は請求人に伝えられていたようです。
医師がそのように判断されたのは、緩徐進行型は病気の進行・発症のスピードが他の類型と比べてゆっくりであるからと思われます。
しかしながら、障害年金の請求に病気の進行度合いはそこまで大きな影響を及ぼしません。
確かにインスリン自己分泌残存機能がある程度保たれているご状態では、3級に該当するか際どいラインにいる事になるのですが…
緩徐にインスリン分泌が低下し認定基準で規定している障害状態に該当する事になれば受給権を得られる可能性はあります。
緩徐進行型だからと言って請求を諦める必要はございません。