緩徐進行1型糖尿病 50代女性 障害厚生年金3級
概要
令和2年、健康診断にてHbA1cの指摘を受け、持病があり通院していた病院の主治医へ相談してみることにした。
糖尿病の可能性を疑った主治医から、同院内の糖尿病専門医を紹介された。
検査を行い、食事療法・内服療法開始。
令和3年夏頃、緩徐進行1型糖尿病との診断が下る。
同年秋からインスリン療法開始。
以降現在に至るまで定期的に通院し経過観察を行っている。
低血糖は週平均2~3回起こる。
低血糖が起きる時間帯はバラバラ。
朝方もあれば日中職場で働いている時に起きたりするのでいつ低血糖が起きるのか予期できない。
同じ食べ物・同じインスリン量でも低血糖になってしまう。
ラムネを常備しており、低血糖になったら補食して回復させる。
血糖値70未満で自覚症状があり、注意力散漫・ザワザワする感覚・落ち着きがなくなるなどが低血糖症状の始まり。
その後足のだるさから手の震え・身体が動けない・冷や汗等本格的な低血糖症状が起こる。
低血糖が起きると回復までしばらく時間を要する。
令和6年6月に障害厚生年金の請求を行う。
結果、障害厚生年金3級(事後重症請求)が認められた。担当者コメント
1型糖尿病は発症様式により下記3つに分類されます。
■劇症1型糖尿病
■急性発症1型糖尿病
■緩徐進行1型糖尿病上記の内、劇症1型糖尿病は障害認定日請求で行うケースが比較的多く見られますが、緩徐進行1型糖尿病は事後重症請求で行うケースが多く見られます。
本事例も同様。
事後重症請求は請求した月の翌月分から支給が開始されます。
そのため障害状態に該当する可能性が高いと確認出来たらなるべく早めに請求手続きを行う事が求められます。
認定基準で規定している【血清Cペプチド】。
こちらを用いて請求手続きを行う事が一般的です。
定期的に血清Cペプチドの検査を行い、0.3未満になったタイミングで請求に向けた準備を進められる事をお勧め致します。