緩徐進行1型糖尿病 40代男性 障害厚生年金3級
概要
平成22年秋に受けた健康診断で高血糖の指摘があったが放置していた。
平成23年に入り、体重減少・倦怠感・風邪を引きやすくなった等の症状を自覚。
何かおかしいと思い受診した病院で糖尿病と診断された。
その後の詳しい検査で緩徐進行1型糖尿病である事が判明。
インスリン療法が導入された。
以後2ヶ月に1回の通院治療を継続している。
現在、週1回は低血糖が起きている。
血糖値70以下で自覚症状が出る。
空腹感・手の震え・思考能力の欠如・睡魔に襲われるが主な症状である。
クッキーやブドウ糖を常備し、低血糖時には補食して血糖値を上げるようにしている。
夜に低血糖になる時もあるが、無自覚性低血糖のため気付けない。
高血糖は週3回~4回起きている。
トイレが近くなる・喉の渇きが主な症状で、ヒューマログを追加打ちして血糖値を下げるようにしている。
令和6年9月に障害厚生年金の請求を行う。
結果、障害厚生年金3級(事後重症請求)が認められた。担当者コメント
同病の知人男性から障害年金について聞き、当方にご相談いただいた方です。
障害年金の制度について知るきっかけは様々ですが、意外と少ないのが医療従事者からの案内。
本請求人は初診から現在に至るまで10年以上同じ病院に通院されていましたが、それまで1度も医師・看護師から障害年金について説明を受ける事はありませんでした。
ひと昔前に比べると障害年金の制度は世の中に浸透してきていると思いますが、未だ障害年金の制度そのものを知らないという医療従事者は多いです。
医師・看護師から案内を受ける事が出来れば、助かる患者は沢山いると思うのですが…
中々周知が行き届いていないのが現状です。
我々社会保険労務士も、もっと啓蒙活動を推進していかなければなりませんね。