統合失調感情障害 40代女性 障害基礎年金2級
概要
平成21年頃より、抑うつ気分(やる気が起きない・何もしたくない)の症状が現れ始め、希死念慮を抱くようになった。
家族の勧めにより近医のメンタルクリニックを受診したところ、統合失調症と診断された。
治療が必要と言われ、薬物療法が開始された。
以後現在に至るまで継続して病院を受診し治療を受けている。
外に出る気力が湧かず、外出は通院時のみ。
気分変動が激しく、感情をコントロールする事が出来ない。
自分では薬の管理が出来ないため、家族のサポートが必要。
食材の買い出し・掃除・洗濯等の家事全般も同居する家族が全て行っている。
日常生活のあらゆる場面で家族の援助を必要としており、就労は困難。
自立した生活を送る事は出来ない。
今後も日常生活全般において家族の援助を必要としている。
令和5年7月に障害基礎年金の請求を行う。
結果、障害基礎年金2級(事後重症請求)が認められた。担当者コメント
過去に2度ご自身で請求手続きを行い不支給となってしまわれた方からのご相談です。
不支給の理由は初診日。
提出した書類では初診日が確認出来ないため却下とする旨が通知書に書かれていました。
初診医療機関が廃院しているため、その他の書類で初診日を立証していく事が必要になりますが・・
提出された書類一式を確認したところ、初診日を証明できる効力を持つ客観的資料の添付がなく。
却下になっても致し方ない状態でご提出されていました。
障害年金でいう初診日は最も重要な日。
初診日を曖昧にしたまま請求を行えば、本ケースのように不支給となる可能性が高くなってしまいます。
そこで今回は、初診日の特定に必要となる書類の取得に全力を注ぎました。
過去に受診された医療機関に問い合わせを行い、カルテ上、初診日に関する記載が残っていないか念入りに確認。
そこで、ある医療機関から、初診の時期を特定した文書の記載が出来るとの回答を得る事が出来ました。
こちらの書類を添付のうえ提出したところ、主張する初診日が認められ無事障害基礎年金2級が認定。
ご依頼者さまから感謝のメッセージが届き、安堵した次第です。