気分変調症 20代女性 障害基礎年金2級
概要
16歳時、対人関係のトラブルにより高校を自主退学。
スーパーでアルバイトをしながら暮らしていたが、対人関係がうまくいかず精神的に追い詰められて体調を崩し精神科を受診。
適応障害と診断され、精神安定剤が処方された。その後アルバイトをいくつか経験するも、客からのクレームなどが強いストレスとなり、どれも長くは続けられず苦悩の日々が続いていた。
平成26年頃、当時勤めていた職場の上司から暴言を吐かれたあまりのショックに対人恐怖が悪化。
退職し、以来人との接触が怖くなり就労意欲がそがれてしまった。気持ちが不安定になり、死にたいと考えるようになった。
夜も眠れず薬が欠かせなかった。請求時点では、聴覚過敏性の症状が強くあり、音がある環境では過ごす事が困難なため、耳栓を常に着用。
全ての音を遮断し自室にひきこもり、食事を摂る以外はほぼ寝て過ごす状態であった。20歳前傷病による障害基礎年金の請求を行う。
結果、障害基礎年金2級(事後重症)が認められた。担当者コメント
当方へご相談いただく前に別の社労士事務所にご相談され散々な応対を受けていたようで、初回面談時にお会いした際、障害年金の請求自体について消極的になられているご様子でした。
お電話で事前に伺っていた内容、また面談時にご用意いただいた資料を拝見したうえで、受給権取得の可能性はある事をお伝えしたところ、「諦めようと思っていましたが、可能性があるならばチャレンジしてみたいです!」と請求する方向に気持ちが固まった事を確認。
ご依頼を受任し、請求手続きに踏み切る事になりました。
今回の請求は通院されていらっしゃる病院のケースワーカーさんと連携して書類の作成を行いました。
おかげで手続きも滞りなく進み、非常に助かりました。
ご協力いただいたケースワーカーさんには感謝しております。事後重症での請求は、請求月の翌月分からの支給となります。
ご依頼者さまの場合、自室に引きこもるようになって長期間経過した後での請求でしたので、もう少し早めにご連絡いただけたらその分早く障害年金の受給が出来ていたかもしれません。事後重症請求の場合は、過去に遡って支給を受ける事が出来ません。
障害等級に該当するような状態になった場合は出来るだけ急いで請求する事が求められます。