1型糖尿病 50代女性 障害厚生年金3級
概要
平成25年の冬、風邪をひいた。
1週間程度で風邪は治ったものの、無性にのどが渇き、トイレが異常に近くなる等の症状が出るようになった。
膀胱炎になったのかと思い、勤めていた会社近くの病院を受診する事にした。
受診した病院で検査を受けたところ、血糖値・HbA1cに異常が見られた。
状態を診た医師が糖尿病の可能性を疑い、至急大きな病院で精密検査を受けるようにとの指示を受けた。
医師の紹介により受診した病院で精密検査を受けたところ抗GAD抗体が高値を示し、1型糖尿病と診断された。
当初は飲み薬のみで様子を見ていたものの半年経過後体重が激減。
体調も悪化したためインスリン療法が導入された。
以後現在に至るまで通院治療を継続中。
低血糖は1週間に平均4・5回起こる。
血糖値が60未満になると倦怠感を感じ動けなくなる。
発汗・動悸・口が乾燥し喋りにくくなる等の症状がある。
ブドウ糖タブレットは常備しており、低血糖が起きるとタブレットを補食し回復させている。
高血糖は頻繁に発生。
のどの渇き・睡魔に襲われる等が主な症状である。
令和6年2月に障害厚生年金の請求を行う。
結果、障害厚生年金3級(遡及請求)が認められた。担当者コメント
本件、遡及請求で受給権が認められた事例になります。
障害認定日時点に通院されていた病院の終診年月日は請求日時点から5年以上前。
カルテの保存義務は5年とされていますので、既にカルテは破棄されている可能性も考えられましたが・・
病院に問い合わせたところ、カルテは保存されている事が判明。
加えて、血清Cペプチドの検査結果・糖尿病ケトアシドーシスによる入院記録についても記録が残っていた事から、そちらを診断書に記載していただくよう依頼しました。
その結果、障害認定日時点にて障害厚生年金3級の受給権が発生。時効消滅により3年分の年金は受け取る事が出来ませんでしたが、遡及請求で認められた事は何より良かったと思います。