1型糖尿病 40代女性 障害厚生年金3級
概要
平成25年妊娠時に産婦人科で血糖値異常の指摘を受け専門病院を受診。
検査の結果妊娠糖尿病と診断されインスリン療法開始。
出産後3ヶ月経過した時点で血糖値が正常範囲に戻り、医師の判断で治療終了となった。
平成26年の初夏、口渇・多飲・多尿の症状を自覚。
病院を受診したところ糖尿病性ケトアシドーシスと診断され、即日入院。
1型糖尿病と診断され再びインスリン療法を受ける事になった。
以後現在に至るまで通院治療を継続中である。
現在、数日内に少なくとも一度は必ず起こる低血糖に悩まされている。
血糖値70未満で血の気が引くのを感じ、体温の低下、手の震えなどの自覚症状がある。
補食の摂りすぎで逆に高血糖になることもあり、コントロールが難しい。
ポンプ療法を導入しているものの、血糖コントロール不良が続いており対応に大変苦慮している。
令和6年10月に障害厚生年金の請求を行う。
結果、障害厚生年金3級(遡及請求)が認められた。担当者コメント
請求人は1型糖尿病と診断される前、妊娠糖尿病の治療歴がありました。
障害年金で重要となる初診日。
障害年金でいう初診日とは、症状を自覚して初めて医療機関を受診した日とされています。
1型糖尿病と確定診断を受けた日が初診日になるとは限りません。
請求人の場合においても、妊娠糖尿病と確定診断を受けた日が1型糖尿病の初診日として認定されました。
糖尿病には病型が複数存在します。
過去に行った1型糖尿病罹患者の請求では、2型糖尿病と診断された日が請求上の初診日として認定されています。
1型糖尿病で障害年金の請求を行う場合、1型糖尿病と確定診断を受ける前に別の病型の治療歴がないかどうかを確認する必要があります。
ご留意くださいませ。