1型糖尿病 30代男性 障害厚生年金3級
概要
平成26年冬、急性膵炎で緊急入院。
初診時に血糖値300超・HbA1c12%と高く、2型糖尿病と診断されインスリン治療を開始した。
膵炎改善後もインスリン依存状態にあったため、平成28年初夏、精査加療目的で入院。
検査の結果1型糖尿病と確定診断がついた。
以後継続してインスリン療法を受けている。
現在低血糖は3日に1回の頻度で起きている。
自覚症状は血糖値60以下で発生。
冷や汗(脂汗)・手の震え・目の焦点が合わないなどが主な症状。
昼食後・深夜に低血糖が起きやすい。
深夜に低血糖が起きると1時間近く回復しないので、翌朝は寝不足状態で寝た気がしない。
高血糖は低血糖時に補食する事の反動で起きやすい。
16時~17時台に250~300近くまで血糖値が上がる。
高血糖になると身体のだるさ・ボーっとする感覚があり、ノボラビットを追加打ちして血糖値を下げるようにしている。
令和7年3月に障害厚生年金の請求を行う。
結果、障害厚生年金3級(事後重症請求)が認められた。担当者コメント
障害年金は請求傷病の初診日を起点として請求手続を進めます。
請求人の請求傷病である1型糖尿病の確定診断を受けたのは平成28年。
平成28年以前は2型糖尿病で治療を受けられていました。
初診日は、
【症状を自覚して初めて医療機関を受診した日】
と定義付けられています。こちらを請求人のケースに当てはめると・・・
平成26年に急性膵炎で入院された初診時点において既に血糖値300超・HbA1c12%台と糖尿病の症状があらわれている事が確認できます。
請求人の主治医も、
【急性膵炎前に糖尿病を発症して気づかなかったものが、急性膵炎により加速したのではないか】
との見解であった事から初診日は平成26年の急性膵炎入院時として請求手続を行いました。結果、障害厚生年金3級が決定。
初診日はこちらが主張する平成26年の急性膵炎時と判断され、無事障害厚生年金の受給権が得られました。